マンションやアパートの高層階・最上階は、
一見すると空き巣にも入られることがなく安全のように思えるかもしれませんが、
警視庁が行った2018年の調査によると、
都内における侵入窃盗の発生件数が4575件、うち434件（9.5%）は中高層住宅であったのです。

中高層住宅とは、4階建て以上のマンションやアパートのことを指します。

件数は少ないものの、高層階・最上階でも
空き巣に入られる可能性は十分にあるのです。

空き巣被害の半数は鍵の閉め忘れであると言われています。

令和元年に警視庁が公表した「住宅対象侵入窃盗の発生状況」によると
中高層住宅への侵入手段は、鍵の閉め忘れによるものが51.4％となっており、
就寝時や在宅時に侵入された被害では90%近くが無施錠によるものでした。

玄関からの侵入はもちろん、高層階や最上階の場合は
他の建物から屋上に侵入されるケースや、
低層階と比べると数は少ないものの、雨樋や排水管などを通してベランダから侵入されるケースもあります。

・人通りが少なく周りに高い建物がない
・ベランダの囲いが高い
・屋上への出入りが簡単
・女性専用マンション


空き巣被害に遭いやすいマンションの特徴として
マンションの立地が大きく関わってきます。

警視庁の統計によると、
住宅の侵入経路の半数以上は窓からの侵入であることがわかっています。

人通りの多いマンションや、周囲に高い建物があるマンションであれば
窓から侵入する際に通行人などに目撃される可能性が高いため
反対に、人通りが少なく、周囲に高い建物がないマンションを空き巣犯は狙うのです。

周囲からの視線を遮れるため安心感のある高い囲いもまた、
空き巣犯にとってみれば、身を隠しながら犯行に及べる絶好の環境ともいえます。

そしてマンションの最上階や高層階へ侵入する際の多くは、
まずはマンションの屋上に侵入し、
そこからロープを垂らしたり雨樋を伝ってベランダに降りるという手口です。

マンション自体のセキュリティがあまく、
誰でも屋上に出入りできてしまうようなマンションは空き巣被害を受ける可能性が高くなるのです。

また、単身の女性専用マンションもまた空き巣に狙われやすい条件の一つです。

夜遅い帰宅やエレベーターなどの共有部などを
安心して利用できるというメリットはありますが、
居住者が留守にしている可能性が高く、万が一侵入が見つかっても相手が女性であれば
逃げられる可能性があると考えられてしまうため、注意が必要です。

最も大切なことは、最上階だから、高層階だからと油断しないこと、
オートロックを過信しないことが重要です。

玄関や窓の鍵を在宅中でもきちんと閉めること、
鍵が一つしかない場合は補助錠をつけたり、
不審な侵入を察知するセンサーを導入してみることもおすすめです。

また空き巣犯は入念に居住者の様子を観察してから犯行に及ぶため、
部屋が長時間にわたり留守になっている印象を与えないことも大切です。

帰りが遅くなる場合は部屋の電気をつけた状態で外出したり、
長期間家を留守にするのであれば、郵便受けに荷物が溜まらないよう配達を止めてもらったりと
日常生活から防犯を意識した行動をとることも、
空き巣被害に狙われない大切なポイントです。

今回は"マンション高層階の防犯対策"についてまとめてみました。

高層階だから大丈夫、という過信が空き巣被害に狙われる元です。

外出時はもちろん、就寝時、在宅時もきちんと施錠を行い、
日常生活から防犯意識を持ちながら送ることが大切です。

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