出典:耐用年数（建物/建物附属設備）国税庁　

法廷耐用年数とは、不動産の減価償却費用を算出するために国が決めた年数のことを言います。

建物の構造や用途によって一律に定められており、
この法廷耐用年数に基づいて計算をすれば、建物等の現在の価値をある程度把握することが可能となるのです。

物理的耐用年数とは、構造物の仕組みや品質を正常に維持できる年数、
いわば実際に住み続けられる年数のことを言います。

ただし木造住宅の物理的耐用年数は、建てた業者や立地、管理状態によって
その期間は大きく異なります。

古い木造の寺院や建造物が何百年にわたって使用されていることからも分かるように、
環境やメンテナンス歴によって耐用年数を超えても長く使える可能性があるのです。

経済的残存耐用年数とは、経済的な価値がなくなってしまうまでの期間のことを言います。

住宅市場価値は、立地・間取り・メンテナンス状況によって変わるため
買い手からの需要があれば、経済的残存耐用年数は長くなり、
反対に需要がなくなれば短くなります。

経済的耐用年数は、建物の破損や老朽化、機能、また市場性などをみて
総合的に判断されるのです。

木造住宅の法廷耐用年数は22年とされているものの、
実際にどれくらいの年数住むことができるのかは、住宅、またメンテナンスなどによって異なります。

骨組みや基礎軸組の木材が適切に保たれていたり、
メンテナンスが行き届いて入れば100年を超えても木材住宅でも居住ができるのです。

ただし、快適な住宅での生活を保つのであれば、
建物の耐用年数のみならず、給排水や電気などの設備の取り替えも行わなければなりません。

こうした設備の法廷耐用年数は15年とされているので、
長く居住するのであれば、一度は入れ替える必要があると考えておきましょう。

今回は"木造住宅の耐用年数"についてまとめてみました。

木造住宅の法廷耐用年数は22年とされていますが、
実際の寿命は30年〜80年と大きな差があり、耐用年数＝住める年数でないことがわかります。

建物の寿命を延ばすポイントは、劣化の見極め、こまめなメンテナンスです。

少しでも快適に長く暮らせるように、
定期的なメンテナンスやリフォームを行うようにしましょう。

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