リフォームの優先順位は現状をみてから決めることになりますが、
最優先すべきは建物の安全性と健全性、次に快適性が挙げられます。

①まずは住居を守り、安心して暮らせるリフォームを

一般的に戸建住宅の場合は、「新築から10年」が
お家のメンテナンスを行う目安とされています。

中でも優先順位が高い箇所は、外壁・屋根の塗装工事です。

外壁や屋根の耐用年数はおよそ10年〜15年と言われているため
築10年以上が経った中古戸建でリフォーム歴のない物件は、
これらのリフォームの優先順位が最も高いと言えます。

リフォームを行わずに放置してしまうと、
雨漏れの原因にもなり、室内に影響が出てきた頃には
大規模修繕が必要になるケースもあるため注意が必要です。

また、地震の際に家族をしっかりと守れるだけの耐震性が
建物に備わっているのかを確認することも大切です。

特に昭和56年以前に建てられた建物は、旧耐震基準が適用されているため
新耐震基準で建てられている現在の建物に比べて倒壊の危険性が高いと言えます。

購入される中古住宅が旧耐震基準に該当する場合は
物件を購入前にも担当者への確認をしっかりと行い、
耐震診断や住宅診断を受けて安全性を確認することをお勧めします。


②次に生活の支障度・暮らしやすさを保てるリフォームを

外壁・屋根の塗装の次は室内のリフォームです。

キッチン・トイレ・お風呂などの水回りの設備は、
生活をする上で欠かせないものであるためリフォームにおける優先順位は高めです。

使用頻度が高いため、老朽化が進むと見た目や衛生面にも問題が生じたり、
古い型式の場合は現代の生活に合わずに使い勝手が悪く感じてしまうこともあるでしょう。

また水回りは漏水により建物構造部材を劣化させてしまったり、
漏電・火災事故に繋がる恐れもあるため、緊急トラブルのリスクを回避するためにも
設備のリフォーム・取り替えは優先度を高く検討することがお勧めなのです。

前述のように、緊急のリフォームを要しない箇所は「内装」です。

あまりにも劣化が進んで住むことがままならない程であれば
状況に合わせたリフォームが必要ですが、
一般的な物件の場合は天井や壁のクロス・フローリングなどは後回しにしても良いと言えます。

もし内装リフォームを先に行ってしまうと、
後々、外壁や屋根・設備のリフォームをする際に場所によっては
リフォームした内装を撤去しなければならない可能性も出てきます。

そうなってしまっては、内装リフォームが無駄になってしまうため
内装のリフォームは上記のリフォームが済んだ後に行う方が良いでしょう。

今回は"リフォームの優先順位"についてまとめてみました。

中古住宅のリフォームで大切なポイントはまずは安全性を確保することです。

リフォームを行う際は優先順位を明確にし、
スムーズなリフォーム、快適な住まいを手に入れてくださいね。

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